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前立腺がんの2次性悪性腫瘍、小線源療法後に発生率上昇

2024年5月21日  The Journal of Urology

125Iを用いた低線量率小線源療法施行の前立腺がん患者2378例(年齢中央値66歳)の骨盤内2次性悪性腫瘍の発生率を前立腺全摘除術(RP)施行の患者9089例(同63歳)と後ろ向きに比較。追跡期間中央値は14年だった。 その結果、骨盤内2次性悪性腫瘍の発生率のカプラン・マイヤー推定値は、小線源療法の15年後で6.4%、20年後で9.8%、RPではそれぞれ3.2%、4.2%だった。2次性悪性腫瘍発生までの期間および2次性悪性腫瘍による死亡までの期間には有意差はなかった(P>0.05)。年齢、RP後の外照射療法(EBRT)、喫煙歴等で調整したcox多変量解析では、RPと比べて小線源療法は、骨盤内2次性悪性腫瘍(ハザード比1.81、95%CI 1.45-2.26、P<0.001)および浸潤性骨盤内2次性悪性腫瘍(同2.13、1.61-2.83、P<0.001)の独立因子だった。高齢と喫煙も、2次性悪性腫瘍の発生率の推定値上昇と関連した(P<0.001)。...